農薬について 正しく理解しよう

 様々なブログを読んでいる中で 農薬に対する偏見が目立つような気がする。
「農薬は 見た目を良くする為に 使われているから 今現在 市場流通しているような野菜・果物は 危険だ」というようなものだ。
 だが この考え方には 大いなる問題がありそうである。


 私たちの周りには いろいろと「薬」と名が付くものが沢山ある。その中で 「農薬」に対する捉え方は その他のものについての捉え方よりキビシイものがある。おそらく 農薬を使った服毒自殺の暗いイメージが付きまとっているのだろう。


 薬は 農薬に限らず 過剰に服用(使用)すると害を残す。その為、必要なことは 使用基準を必ず守る、ということであり 決められた範囲の中での使用であれば 問題を残すことは無いと言える。
 私は 農薬等については詳しくないので 数名の友人に尋ねてみた。大学時代の友達が 農業改良普及員になっていたり 自分で農業を始めていたり 取引先の農協の指導者等であったりする。いずれも 前記のような答えが 皆同様に返ってくるのである。


 農薬を使う場合を 考えてみると① 病気・創が発生しそうなときまたは発生したとき  ② 害虫に対して  ③ 除草のため のいずれかである。


 農薬を使う場合を 人間に当てはめて 考えるとどうなるだろう。健康だという人も キズつけば 薬を塗るし 風邪の時には 風邪薬を飲む。それでも 回復すれば 皆 自分は健康だという。
 植物においても 雨がふれば 病気が発生しやすくなるし 強風では 葉切れを起こしてキズつくのです。また 夏の高温期に収穫するものは 害虫が発生しやすくなる。
 そのような場合には 最低限の薬は 使わざるを得ない。むしろ 薬を使った方が 植物が健康に育つのではないだろうか。
 人間が「薬」の使うことに関しては 寛容な印象を受けるが、農産物に対しては 厳しい基準を当てはめていることになる


 むしろ 健康に育った野菜・果物の方が 美味しい ということを考えれば 最低限の農薬は 必要と考えた方がいい。

 
 有機農法 ・ 無農薬栽培 にこだわるあまり 病気になった作物・キズついた作物に薬を使わなければ どういう結果が生まれてくるのだろうか。本当に 美味しい作物が つくれるのだろうか。有機農法で丈夫に育てれば 病気・キズは 発生しないとでも言うのだろうか。自然の脅威は それほど生易しいものでは ないと思う。


 消費者が「農薬」という言葉に 過度に反応すれば 生産者は モノづくりが難しくなってしまうのではないだろうか。消費者が 農薬の詳細について 知る必要はないと思うが、過剰に反応しすぎるのもまた 問題を残すといえる。
 

 私が 接触していた馬鈴薯農家からは 農薬は 金がかかるので あまり使いたがらない という話も聞いた。作っている野菜・果物の種類によっても違うかも知れないが・・・。