大雪が降った後で
12月としては 例をみない大雪で全国の至るところで 大被害に見舞われている。青果市場においても 例外ではなく 入荷は不安定になり 品不足の状態となった。
マスコミは 大雪だから相場が上昇したと ことのほか騒いでいるようだ。
大雪なると 道路が通行止めとなり 一時的には市場入荷が減ることがある。その為に どうしても必要なものは 相場が急上昇することは まれにある。皆 このあたりに注目している人が多いようだ。
マスコミも同様で この点に着目し 相場の上昇について 興味本位に電波に流す。雪が降って相場が上昇することには もっと別の理由がある。
第一に 雪が降るときは 当然 日は射していないから 植物に必要な日照量は激減する。
第二に 今回の大雪は 強烈な寒気団が日本全国を覆ったのだから 気温は かなり低下している。
第三に 雪が積もると 地温は奪われ 植物の生育に必要な地温が低下している。
この三つの要因が価格上昇の背景にある。つまり 雪が降ったことではなく 雪が降るような気象状況になると 野菜・果物の生育は 極端に鈍り 生産量が激減してしまうのだ。
さらに 今年の特別な背景として
原油価格の高騰が ハウス栽培に必要なA重油(もしくは灯油)の価格高騰と連動し 生産量の減少に大きく影響を及ぼしている。気温・地温の低下は 例年以上に 油を消費するのだが,A重油価格は 二年前の二倍くらいに跳ね上がっており 農家の生産には悪影響ばかりだ。
西日本では こんな状況が 12月3日から三週間 ずっと続いている。週に一度は 雪に見舞われ さらに曇天が続く。こんな状況では 満足に作物など できるはずもない。
視聴者への興味を掻き立てるだけの報道では 本当の理由など わかるはずもない。
農文協では 食育に農育を加えた「食農教育」の必要性を訴えているが 「なるほど」とうなづける状況である。
消費者が 少しでも生産の状況を理解できれば 余計な価格高騰は防げるはずだ。今 普通に流通しているものを上手に使いこなすことで それが可能になる。
その為には ひとつの商材に対して 様々な使い方を熟知し アイデアを出しながら安いものを使い切るという姿勢があればいい。