ミニトマトだけじゃない ミニカリフラワー、ミニキャベツ、ミニ白菜
3月5日付 読売新聞 埼玉判より
少子高齢化などによる少人数世帯の増加に応えて、小さなサイズで成熟するミニ野菜や、早採りなどで小ぶりなうちに出荷するベビー野菜を栽培する農家が県内でも広がり始めた。てごろな食べきりサイズで、カット野菜より鮮度の保持が良いという利点が消費者に受けているようで、農協単位で本格的な取り組みを始めるところも出てきている。
ミニ、ベビー野菜は ミニトマトやベビーコーンが良く知られている。最近は このほか、通常の3分の1から4分の1ほどの大きさのカリフラワーや、夏みかん大のキャベツ、小ぶりな白菜なども出回っている。主に都市部の一人暮らしや夫婦だけといった消費者に人気が高まっているという。
(以下省略)
10年ほど前 岩手県から夏場にミニ白菜が登場したときは 大して売れなかった。
ミニ白菜の専用の品種を作れば 通常のものと比較すして 反収があがらない。その上 手間は 余分にかかってしまう。その為 どうしても 一個あたりの単価になると 割高になってしまうからだった。
※ここで言う「反収」とは 一反=10アール(1000平方メートル)あたりの生産量のことを言う。
○○○○Kg/10a で表され 反収に 販売単価(△△△円/Kg)を掛け合わせたものが、農家にとっての売上金額となる。
当時 スーパーのバイヤーに話を聞くと ミニ白菜を扱うよりも 普通の白菜を4分の1にカットして討ったほうが はるかに価格が安く設定できると言われたものだ。
また 2〜3年前に 大田市場では 「ピクニックコーン」という小さめのとうもろこし(通常品の3分の2ほどの大きさ)が販売されたことがあるが、これもまたうまくいかなかった。味は 良いのだが 普通のとうもろこしと一本あたりの単価が同じくらいで 割高の価格設定になるということがネックだったことを覚えている。
それが いまや前述の新聞記事の引用部分のように ミニ野菜が売れているから 消費者の意識も変わったのだということを実感させられる。
スーパーで特売品を 必要量以上に買うよりも 割高でも必要な分だけコンビニで買う方が良いという消費者心理がミニ野菜の世界にも表れたような気がする。
ただ この傾向はどれくらい広がっていくものだろうか。現在のような多種多様な価値観の中では どんな商品が良いのか 消費の状況は 皆目、検討がつかない。
また 生産者にしても 通常野菜より儲からないとしたら 生産は長続きしないだろう。
消費者にとっても生産者にとっても Win=Winの関係が成立していなければ 長続きはしないということだ。ミニ野菜が定着するかしないかは まだまだ予断を許さないと思われる。消費者に望みたいことは ミニ野菜は 必ず割高になるということを理解して欲しいということである。
また 生産者に対しては 必ず味の良い専用品種を作って欲しいということだ。通常品種の出来損ないを ミニ野菜として販売すると 味は良くないものである。一時的には ブームに乗って販売できたとしても 消費者の期待を裏切る行為をすると すぐにブームは冷めてしまうものである。
本当は 普通の野菜をたくさん食べて欲しいと思うのだが、ミニ野菜といえど 食べないより食べてもらった方が良い。
今の流れが一過性で終わらないことを 望むばかりだ。