日中韓米の高校生の意識調査について

高校生の意識調査のニュースによると 勉強離れが進み、意欲の低下がみられると指摘されてる。
この結果に、危機感を覚えたが、それは高校生に対してではなく 現代の日本の社会に対してだ。この結果は 現在の日本の仕組みそのものを警告していると言える。


フリーターやニートの増加、高校生の勉学意欲の低下は 社会のひずみが押し寄せた結果だ。
バブル崩壊デフレスパイラルの中で 必死の企業生き残り策は 高校生のアルバイト活用に活路を見出したように思える。その結果 淘汰はあったものの 多くの企業は 高校生の安い賃金を企業経営の糧にしてよみがえってきた。


また 消費社会は そのターゲットを中学生・高校生にも拡げ 好奇心をあおるような広告・広報を繰り返し行うようになった。大衆文化やファッション、携帯電話などへの関心が高まるようなCMは 次から次へと繰り返される。
その結果 我慢することを忘れ 欲しいものを手に入れるためには 『バイトで稼ぐ』ということが当たり前になり 親も社会もそれを認めていった。
高校生が 携帯電話の通話代に2万円も3万円も使い、『バイトで稼いだ自分の金だから 使い道は自由』というのは どこかおかしい。


5万円・10万円といえど 子供たちにとっては 大金である。そのお金を 簡単に稼げるのだから 働くことをなめたとしても 仕方がないといえる。そういう社会にしたのも 我々大人の責任である。


コンビニ・スーパーでのバイト感覚は 高校を卒業してもそのまま続き それが フリーターやニートの増加へとつながっていったといえるのではないだろうか。


また テレビでは 「ホスト」や「キャパクラ嬢」を対象にした特集が 頻繁に組まれるようになり まともに働くことが バカらしくなってしまうような情報が発信される。これも大人の仕業だ。


目先の利益にとらわれるあまり 社会全体としては あまりにも大切なものが失われたように思う。今回の結果で反省すべきは 「家庭人としての大人」であり「社会人としての大人」だとはいえはしないだろうか。


今から30年ほど前には 高校生のバイトなど ほとんど認められていなかったように思う。家庭の事情で働かざるをえない場合には 学校に届け出て バイトしていたように記憶している。
今は アルバイトをするから 勉強する時間も運動する時間もないのだろう。
こんな報告を出して社会が大騒ぎしても 高校生が自ら変わるということはないだろう。社会が変わらなければ 高校生の意識も変わるはずがない。


今回の報告に対して 特効薬的な対策を考えるのであれば いっそ『高校生のアルバイト禁止』ぐらいの荒療治な仕組みを作るべきではないだろうか。