本日 止め市

 本日 中央卸売市場は せりの年内最終日となった。
今年の野菜相場は 年の瀬を迎えるにつれて 上昇した。「野菜が高い、高い」と報道等で言われるが 本当のところ どうだったであろうか。私なりに 実態を伝えたい。


 今年の野菜の卸価格を 昨年と比較すると 確かに値上がりしている。が、一昨年と比較すると 目茶苦茶に高いわけでは無かった。 それを理解する為には 相場の展開について 時系列的な分析が必要となる。
 

 昨年(平成16年)の10月・11月には 多発した台風の影響もあり 野菜価格は 暴騰した。私たちから見ても 異常な高値であったと思う。が12月に入って 上旬には 沈静化した価格展開になり それでも高値水準であったが、 中旬になると 平年並みの水準に戻った。12月下旬には平年以下の安値相場で展開した。


 今年の展開は その全く逆のパターンである。10月・11月・12月上旬と安値で 中旬になって 前年並みの展開にもどり、年の瀬も押し詰まって 高くなってきた。


 従って 現在の価格を 本年の12月上旬までと比較したり、昨年の12月下旬と比較したりすると かなり高くなってしまう。ニュース性をもたせるために 比較対象期間が都合の良い時期が選ばれることも多い。


 個別の品目で見ていくと トマト・ミニトマト・キュウリ・茄子などは 高値では あったが 想定の範囲内であったといえる。
 予想以上に高くなっていたのは レタス・キャベツ・小松菜等である。
 言い換えれば 露地野菜が 予想以上に値上がりし、ハウス野菜は 高値水準で落ち着いたといえる。
 12月の大雪をもたらした寒波は 露地野菜の生産において かなりの収量減少という結果を招いた。
 外食産業とか 弁当・惣菜の業界は 量があろうとなかろうと 計画通りの数量が必要である。その為、供給量が少なくなると 異常高値が出てしまうことになる。



 一般の消費者が それと同じ行動をとる必要は ないと思う。外食等の業界が欲しがる商品を買い求めることは、 高値の商品を追い続けることに なってしまう場合が多い。



 自分の目で見て 
①割安だと思える商品を選択できる目を持つこと 
②その商品を 調理する料理のレパートリーを増やすこと 
が豊かな食生活につながっていくのではないだろうか。